無料ブログはココログ

政治・石橋湛山

2011年1月 6日 (木)

今年こそ、真の政治家を選ぼう!

 昨年の年頭には政権交代した民主党に期待する意味で、逢坂誠二議員の言葉を引用したが、政権運営は無残にも期待はずれの方向に向かっている。

 2011年という新しい年に世界平和や持続可能な社会の進展を願っても、今の民主党には期待できず、かといって国政選挙がなければ、有権者は審判を下せない。

せめて、4月の統一地方選挙で、まずは旧い体質の地方の首長や議員を一掃し、政治屋の利権政治を地方で断ち切ってくれる政治家を選ぶしかない。

私が、言論人かつ政治家として尊敬してやまないリベラリスト、石橋湛山元総理は、戦前から議会制民主主義の実現を目指し、普通選挙による国民の政治参加を強く求めており、1967年に「政治家にのぞむ」という言辞を遺している。

4月に統一地方選挙を控えた2011年という新年の年頭に、これほどありがたい文章はないので引用する。 

私が、今の政治家諸君を見て一番痛感するのは、『自分』が欠けているという点である。『自分』とはみずからの信念だ。自分の信ずるところに従って行動するという大事な点を忘れ、まるで他人の道具になりさがってしまっている人が多い。政治の堕落といわれるものの大部分はこれに起因すると思う。

政治家にはいろいろなタイプの人がいるが、最もつまらないタイプは 自分の考えを持たない政治家だ。金を集めるのが上手で、また大勢の子分をかかえているというだけで、有力な政治家となっている人が多いが、これは本当の政治家とは言えない。

政治家が自己の信念を持たなくなった理由はいろいろあろうが、要するに選挙に勝つためとか、よい地位を得るとか、あまりにも目先のことばかりに気をとられすぎるからではないだろうか。派閥のためにのみ働き、自分の親分の言う事には盲従するというように、今の人たちはあまりに弱すぎる。

たとえば、選挙民に対する態度にしてもそうである。選挙区の面倒をみたり、陳情を受けつぐために走り回る。政治家としてのエネルギーの大半を、このようなところに注いでいる人が多過ぎる。(「石橋湛山記念財団HP 石橋湛山語録」http://www.ishibashi-mf.org/profile/analects.html

今から四十年余り前の政治家に対する湛山の訓戒は、今の政治家に対しても十分に通用する内容ではないだろうか。それほど、この間の日本の政治も政治家も変わっていないのだ。(最近この「自分の親分」とは、CIAなど米国が送り込んだ対日謀略家たちのほうが多い気がしてならない)

湛山はさらに、政治家と有権者、言論機関にこう訴えかけている。

政治家にだいじなことは、まず自分に忠実であること、自分をいつわらないことである。・・・政治家になったからには、自分の利益とか、選挙区の世話よりも、まず、国家・国民の利益を念頭において考え、行動してほしい。国民も、言論機関も、このような政治家を育て上げることに、もっと強い関心をよせてほしい。(「石橋湛山 リベラリストの真髄」より)

湛山が訴えた政治家としてのあるべき姿を実践した人物が、日本の政治史の中で、湛山以外に果たして何人いただろうか。湛山のような政治家が多数育つような土壌は、残念ながら今もって日本型政治には存在していない。もしくは、貧困な土壌にやっと芽が出かけても、すぐに摘み取られてしまったのだろう。湛山のような政治家を大勢育てるための土壌をつくり、種を蒔くのは、有権者である国民しかいないのだ。

Twitterのアルバート・アインシュタイン名言集のツイート(100名以上がリツイート)より

種を蒔きつづけよ。なぜならあなたはどれが育つかわからないからだ。しかし実際には、すべて育つだろう。

種まきをしたい方の参考までに、統一地方選挙に向けて以下のようなキャンペーンがあるので、是非参加していただきたい。

http://www1.to/greenhearts2011/
http://eco-fair.jp/index.html#to_sengen 


なお、石橋湛山についてはもっと紹介したいが、今ここに詳しく書く余裕がないので、
増田弘氏の著書「石橋湛山  リベラリストの真髄」(中公新書)より引用した過去のツイートを二つ紹介しておく。

軍部の横暴を阻止するためにジャーナリズムを糾合しようとした石橋湛山は、朝日新聞社副社長の緒方竹虎に対して、『東洋経済新報』を犠牲にするから大新聞が連合して軍部に対抗するよう提案したが、実現しなかった。 今また湛山のような言論人こそが必要とされている。

英国の外交文書に、石橋内閣誕生に対する米国務省の狼狽振りを報告したものがある。米国から資金援助を受け続けている岸信介が外相として石橋にブレーキをかけ、政権が長続きせず岸が引き継ぐことを願っていたことが伝えられている。湛山は病気のため二ヵ月で退陣し岸内閣誕生 
 

GHQから要注意人物として狙われていた湛山首相がわずか2か月で退陣し、後継はCIAのスパイだった岸信介とは、あまりにもうまくできすぎた筋書きのように思えてならない。

「日中米ソ間の多角的安定が日本の安全と発展のための必須条件」という信念の湛山がもっと長く首相を続けていたら、日本はここまで対米隷属にならずにすんだのではないかと思うと、無念で仕方がない。

湛山のような、米国とも中露とも対等な関係を築こうとする真の政治家は、少数で孤立させたら、過去の例にもれず、必ずすぐに潰されてしまうだろう。だから、国会議員の圧倒的多数でなければ、何も変えられない。

ネットメディアを駆使して日本を「主権在民」と「民主主義」の社会に早急に変革することを目的にした、「ネットと主権在民を考える会」(略称・ネット主権在民の会)が結成されたので、このような活動を全国に広げ、次の国政選挙では、是非とも国会議員の総入れ替えを実現させたいものだ。