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2009年12月17日 (木)

宗教の授業「グアテマラ」-ベルギーの小学校

ベルギーのワロン地域では、圧倒的多数がカトリック教徒ですが、小学校の「宗教」の授業には、キリスト教(カトリック、プロテスタント)、ユダヤ教、イスラム教、ギリシア正教、モラール(道徳のようなもの)の6つの選択肢があります。

我が家は無宗教なので、息子は最初「モラール」を選択していましたが、工作ばかりさせて自分は他の教師としゃべっているような教師で、息子が全然面白くないし時間の無駄と言うので、「プロテスタント」にかえました。ところが、息子はクラスに一人だけで他の学年と一緒に授業をうけねばならず、週1回しかない「音楽」の授業に出られない事態になり、結局「カトリック」を選択することになったのです。

私たちは、ほとんどの住民がカトリック教徒の土地で暮らしているし、授業で選択したからといって洗礼を受け信者にならねばならない訳でもないので、今年入学した娘にも、クラスのほとんどの子と同じ「カトリック」の授業を受けさせることにしました。

カトリックの教師は1年から6年まで全校で一人だけおり、初老の女性です。モラールやプロテスタント、イスラム教などは、生徒が少ないので2~3学年合同で、外部からの教師が担当します。

我が家の子どもたちは、普段宗教の授業の内容など話してくれず、先生はしょっちゅうヒステリー気味だと文句ばかり言っていましたが、最近珍しく宗教の授業の話をしてくれました。

カトリックの教師は、5年生の息子のクラスでも、1年生の娘のクラスでも、(そして、おそらく全校のクラスで)、中米のグアテマラに住む一つの家族の生活を映像で見せたのでした。
昨年、グアテマラのある自治体の長が学校に来て、生徒たちと話をしたらしいので、わが町とその自治体は友好関係にあるのかもしれません。

以下は、いささか不正確ですが、息子と娘が話してくれた映像の内容です。

息子 「グアテマラにね、たぶん12歳くらいのアンナという女の子がいてね、」

娘 「お兄ちゃん、違うってば!アンナはお兄ちゃんと同じ10歳よ!」

息子 「アンナのお父さんはね、インディオだからっていう理由だけで殺されたんだ。アンナの家の井戸も、インディオの家族のだからって、使えなくされたって。だから、アンナは毎日ずっと離れた所まで水を汲みにいかなきゃならないんだ。
13歳くらいのアンナのお姉さんは、仕事がたくさんある大きな街でお掃除の仕事をしているから、家族には時々しか会いに来れない。
アンナの8歳くらいの弟は、毎朝靴磨きをしてるけど、一日にたった15セント(約20円)しかもらえないんだよ。そして、4人兄妹の中で6歳くらいの弟だけ学校に行ってる」

娘 「お兄ちゃん、違うってば!8歳くらいの弟は靴磨きのあと学校に行って、5歳くらいの弟は、アンナが焚き木を集めにいくときに一緒について行って、いつも木に登ってたじゃない!」

息子 「そう、アンナは薪も集めてこなきゃならなくて、怪我をしないように頭に布をぐるぐる巻いて、その上に薪をのせて運ぶんだ。でも、布を巻いていても痛いって言ってた」

娘 「その子たちはね、お菓子とか全然食べられないの。ご飯はね、朝も昼も夜も、とうもろこしの粉で作った平べったいパンみたいなのとお豆、そればっかり食べるの。毎日、毎日それしか食べないのよ。かわいそうでしょー」

息子 「だけど、お母さんが働いている市場にとうもろこしがないときは、ペパローニ(とうがらし)だけ食べるんだよ。あの辛いペパローニ。でも、雨が降らなかったりしてとうもろこしができなかったら、それしかないんだ」

そして、2人とも自分たちの今の生活がアンナたちに比べていかに恵まれているか、つくづくありがたいと思ったのでした。その思いをずっと忘れずにいてほしいものです。

カトリックの授業では、旧約聖書の内容(といっても私はよく知りませんが)ばかり教えるのではというイメージがありましたが、良い意味で驚きました。

少なくとも私の知る限りではベルギーには指定教科書などなく、教育省の定めた大まかな達成目標さえ考慮して授業計画を立てれば、教師が自由に教材を選べるのです。

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コメント

おはようございます^^
(* ̄∇ ̄*)ンー内容が濃いですね~(*^_^*)
指定の教科書が無いってのが一番の驚きですね~^^
そして子供の話の内容が「え~~っとこの話大人の会話?」って思いましたね~^^;
俺がそちらに行ったら教わる事が沢山ありそうです(;´▽`A``アセアセ
(こちらで言う小学生に教わる俺って>▽<;; アセアセ)

熊本の風さん、いつもコメントをありがとうございます!機会があったら、周りの子どもたちにグアテマラのことも話して聞かせてあげてくださいね。

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