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2009年12月23日 (水)

気候サミットCOP15各国代表声明  -第4弾

斉藤賢爾氏(Webhttp://www.accianco.jp/)がコペンハーゲンからTwitterで実況翻訳してくださったCOP15での各国代表の声明第4弾です。斉藤氏は、翻訳の正しさは保証していないという但し書き付で転載を快諾してくださいましたので、改めて御礼を申し上げます。また、会議中音声が途切れた場合などもあり、完全ではないこともご承知おきください。

(以下順不同)

ガーナ大統領 Mr. Evans Atta-Mills
「気候変動が脅威であるか、議論をしにここに来ているのではありません。もはやそれは事実です。政治リーダーとして、その状況下で、今、生きている世代、そして次の世代が、生き続けられる世界を作るための選択をしに来ているのです。この惑星に予備はありません。わが国は、この惑星の上で我々が生き続けるためのいかなる決断をも支持します」

セントキッツ・ネイビス首相兼外務相 Mr. Denzil Douglas
「わが国は世界で最も小さな国のひとつです。温室効果ガスの過剰な排出により、国々の国土が消えようとしています。温暖化がわが国のような小国に与える経済的影響は破壊的です。公正に、技術的支援を要請します。法的に拘束力のある合意を。350ppm という CO2 濃度を AOSIS が提言しているのは、生存のためです。選択肢はどんどん少なくなってきています。わが国のような小さな島国に対する平等性の確立は、優先順位の高い事項です。台湾もこの世界の取り組みに参加すべき。コペンハーゲンでの決定は、緊急に必要とされています。責任を明確にしましょう。行動を起こすか起こさないか、その差はわが国にとって非常に巨大です」

ポルトガル首相 Mr. José Sócrates
「この会議は気候変動という脅威に対し、公正な対応を義務づけるための機会です。我々の一部にだけ責任を認める合意であってはなりません。EU は強い決定力をもって、この問題に取り組んでいます。2020年までに 20-30% の削減、そして資金援助をします。これは新しい経済への取り組みです。グリーンな経済への転換です。低炭素の未来への貢献をわが国は果たします。エネルギーの転換はわが国にとっても重要な課題です。電気自動車のためのネットワーク整備を行っています。エネルギー革命への対応です。ポルトガルは先進国の中でも気候変動に対する 12 のトップポリシー国に選ばれています。全員が勝者になるために努力しましょう」

赤道ギニア首相 Mr. Ignacio Milam Tang
「途上国は他の国々よりも苦しみます。責任とは無関係にアフリカは苦しむのです。生態系の保護を司る我々には、それなりの支援が必要です。バリ行動計画に従う、先進国のコミットメントを望みます」

フランス大統領 M. Nicolas Sarkozy
「科学者は、我々に、何をすべきかを教えました。そして、我々が、それができる最後の世代だということも。失敗は許されません。これは温暖化のシンポジウムではありません。我々は、ここに、決断を下しに来たのでしょう。真摯に交渉しましょう。もう 24時間も残されていません。本当の、決断を下すための作業をしましょう。ヨーロッパは、大きな責任を果たします。アメリカは、より大きな責任を果たすべきです。中国はどうですか。そして、アフリカのみなさん。合意がなければ、あなたたちが最初に苦しみます。2℃の上昇。80% の削減が必要とされている。時間は、我々に味方していません。交渉の席につきましょう。今夜、激しく交渉しましょう。歴史的な責任のある決断の時なのです」

シンガポール首相 Mr. LEE Hsien Loong
「途上国の成長がなければ、緩和も適応もありません。しかし、途上国も責任を果たす必要があります。新たな問題を生むわけにはいかないからです。排出削減は、現実的に、差をつけて考えるべきでしょう。エネルギー消費を効率化する提案もここではよく聴きます。わが国は独立以来、温室効果ガスの排出削減に努めてきました。緑化や、天然ガスの発電利用などを通してです。これまで、交渉は国ごとの緩和の努力の差に焦点があったようです。強いリーダシップを持って、集合的責任を果たしていきましょう」

トリニダード・トバゴ首相 Mr. Patrick Manning
「最も脆弱な国々にとって生存の問題です。リーダーとして合意を持ってここを去ることにしましょう。京都からコペンハーゲンへの遷移を速やかに。ゴールはすべての国々が、今、行動を起こすことです。CCS と他の技術を認めましょう」

マルタ首相 Mr. Lawrence Gonzi
「わが国は EU の同胞とともに貢献します。ANNEX I にマルタの名を加えることを提案しました。温室効果ガスを削減し、再生可能エネルギーへの転換を行い、エネルギー消費の効率化を行います。わが国は水資源の不足に対する対策を練っています。気候変動は、脅威の増幅器です。特にアフリカの国々への資金援助と能力育成に貢献します。科学の提案に基づく排出削減を行います。人類のこの共通の課題に対して共通の取り組みが必要です。今が行動するときです」

スペイン政府大統領 Mr. José Luis Rodríguez Zapatero
「一日の終わりに合意を得に来ました。科学的な結論に基づいたものです。科学的な予測に基づいて回避し、持続的な開発をしましょう。石油の時代は終わり、新たなエネルギーの時代、再生可能で、民主的なエネルギーの時代です。それは世界にバランスをもたらすものです。アメリカも中国も、失敗は許されません。彼の責任を果たさなければならない。EU 2020年までに 30% 削減します。スペインも負担を負います。この会議は私的な資本主義の戦いの場ではありません。科学技術的な信用に基づいて選択を行う機会です。コペンハーゲンで失敗すれば、全員が負けます。一緒に救いましょう。地球は誰のものでもありません」

韓国大統領 Mr. Myung-bak Lee
60億人が見ています。落胆させることはできません。ともに行動しましょう。我々は、自発的に、国際社会で認められた最も高いターゲットを目指します。気候変動に対しては、我々は迅速な動きをします。どのように温室効果ガスを削減しますか。"どのように" です。"どのくらい" も大事ですが、むしろ "どのように" 我々は排出を削減し、同時に我々の経済を維持するのか。より多くの職を作り出すのか。それが大切です。我々の GGGI は国際的シンクタンクとして貢献します」

ブラジル大統領 Mr. Luiz I. Lula da Silva
「温暖化への対策は、集合的な活動でなければなりません。50% の削減を 2050年までに。ここコペンハーゲンには、より野心的なターゲットを狙う必要があります。この会議はゲームではありません。カードを隠すゲームではない。途上国も緩和のための努力を払わなければなりません。エネルギー生産方法の転換をわが国も図ります。駆け引きをするために言っているのではない。私たちのコミットメントなのです。適応は、アンフェアなことに、特に小さな島々にとって、大きなチャレンジです。」

イラン大統領 Mr. Mahmoud Ahmadinejad
「世界のバランスを崩す問題があります。温室効果ガスの濃度が上昇しています。台風、干ばつ、食料の危機が多くの国々を襲っています。生態系が壊されています。汚染による病に苦しむ人々がいます。その理由は何ですか。化石燃料です。しかし、気候変動は環境の問題か。文化的・経済的問題が根本的にある。物質的な思考が人類を支配している。資本主義は、消費が成長しない限り成立しません。開発計画は、消費主義に根付いています。終わりなき、より多くの生産と消費。資本主義と自由経済。それを支えるエネルギー資源の独占は戦争の原因です。アメリカは、世界の人口の 5% しか占めていないのに莫大なエネルギーを使っている。先進国が 85% のエネルギーを使っており、それが環境問題を生んでいる。このまま続ければ、人類が地球上から消えるのは目に見えています。人道主義に戻りましょう。神は差別を許しません。我々にはチャンスがあります。森林を、水を、他の資源を持続可能に使いましょう。世界によりよい環境を。幸福と福祉のための WG を作りましょう。人間の尊厳に基づいた新しい経済を定義しましょう。アフガニスタンで、イラクで、莫大なドルが戦争のために使われています。それよりずっと少ない資金で、環境問題に取り組むための新しい技術を開発できるのではないですか。2011年は、世界の消費パターンを変えて汚染を無くすための年です。我々は、エネルギー消費を削減します。核エネルギーによる 20GW の発電を行います。G-77 と中国と技術的に協調する仕組みを作ります」

ドイツ連邦首相 Ms. Angela Merkel
「ここには代表団だけでなく、NGO、そして、若者たちが、未来のために集まりました。24時間以内に、アクションを起こせますか?もし、問題に対して何もしたくないと思っている人がいたら、それは脅威です。科学は、2℃以上の気温上昇は危険と警告しています。もちろん、先進国が先陣を切るべきです。2020年までには 25% は削減しましょうよ。数値をテーブルに載せてください。工業化の恩恵を受けていない方々、技術移転を望んでいます。資金援助を望んでいます。ドイツは、準備ができています。共通の法的な枠組みに向けて、資金と、排出削減と、そして、コミットメントです。パッケージ化して、明日、問われます。私たちには、達成する力がありますよ。ドイツとヨーロッパは準備ができています。これは地球規模の合意です。地球規模の問題だからです。生活を変える必要があります。技術はそのためにあります。共通の理解を持ちましょう。みんながこの星に住んでいます。ひとりが貧しければ、みんなが貧しい。24時間、仕事をして、世界に見せましょう。私たちが理解していることを」

モナコ君主 Prince Albert
「共通の脅威に対して立ち向かわなければなりません。時間と勇気、そして、理解が必要です。最近亡くなった人類学者は "賢者は正しい答えを出す者ではなく、正しい問いを出す者である" と言いました。バリでの議論は、結果を出すものではなく、京都議定書の行進が必要。2020年までの排出削減のゴールを設ける必要があります。全員が、それぞれの能力と責任において達成しましょう。わが国は 30% 2020年までに、80% 2050年までに削減します。わが国はクリーンな開発を行う上でアフリカを支援しています。また、自然災害の被害者への支援も行っています。持続的開発のための生態学的研究開発の基金を作りました。NGO は大切なパートナーです。共通の未来に向けて努力しましょう」

コロンビア大統領 Mr. Alvaro Uribe Velez
「気候変動の原因としてはわが国はほとんど関与していないが、対策を行っており、更なる貢献も厭わない。食料セキュリティを確保し、エネルギー生産の方法を変えようとしている。しかしそれには資金が必要です。国土の52%が森林で、これを保存していきたい。UNにより作られた森林家族プログラムが、そのことに努力しています。この会議は、野心的なゴールを目指しましょう。真摯に考えるべき義務があります。お茶を濁してここを去るような真似はできない」

ボリビア大統領 Mr. Juan Evo Morales Ayma
「最初に、この会議のオーガナイズのされなさについて申し上げたい。人々の命を、地球を救おうとしているときに、何で無駄に時間を費やしたのですか。各国の大統領たちの声明を聞くと、結果について話している。原因は何故話さないのですか?資本主義でしょう。気候変動の原因は、わが国を代表して申し上げますが、資本主義です。国の違いがあることは分かっております。しかし、死の文化が資本主義です。生の文化が社会主義です。他人や天然資源を搾取することで幸福を得るのは、平等ではない。よりよく生きることではない。大統領たちは、世界に本当のことを話していない。資本主義が、人類の最大の敵である。この機会を利用し、言いたい。ここに来るまでに、人々が、ここから追い出された。私たちの言うことを聞かせないつもりですか。代表団のみなさん、地球と人類の権利を守りましょう。地球がなければ、人類は生きられません。母なる地球を守らなければ、人類は守れないのですよ。地球は母です。聖なる存在です。売り飛ばすことはできない。西側の世界とは大きな違いがあります。資本主義から、母なる地球を解放しましょう。気候の負債があります。人類にバランスをもたらすためには、社会の間でのバランスをとらなければならない。ヨーロッパから、多くのボリビアの人々は来た。しかし出稼ぎに行く。大陸に経済の差がある。アメリカを作る必要性そのものも問題だった。母なる地球の権利を守り、母への負債を返さなければならない。母なる地球の権利を認識しないのであれば、我々全員が罪を犯すことになる。工業国が温室効果ガスで占拠した空間を戻さなければならない。途上国には、その空間が必要なのです。人類の、半分ではなく、全員を救う必要があります。生き方に大きな違いがあるから、ここでは合意が得られないという話を聞いた。アメリカと自由貿易の条約を結んだが、自由貿易ではない。自由植民化だ。資本主義を倒すことでしか合意はない。首長ではなく人々の声を聴け。Q1.自然との調和を望みますか。Q2.過剰消費の変化を望みますか。Q3.先進国は1℃も気温が上がらないように排出削減すべきか。Q4.戦争に費やされた分の金を気候変動対策に使うべきか。Q5.気候に関する不正を追及すべきか。資本主義を終わらせることが地球を救う道だ」

モロッコ首相 M. Abbas El Fassi
「気候変動は危機的状況を迎えており、世界的な緊急の対策が必要です。合意は、先進国が環境の責任をとり、大胆な、実用的な対策を、排出の削減のために明確なタイムテーブルで行うのでないかぎり、あり得ません。持続可能な生産と消費のパターンを作り、グリーンな経済を作らなければなりません。国際的な環境のための機関を作り、科学的な調査に基づき、現在から将来への対策を実行していく必要があります。水資源に関し、干ばつや洪水にも対応していく必要があります。そして、エネルギー面でも変化を起こす必要があります。わが国では、太陽光による 2GW の発電施設を作ります。人類の滅亡を避けるための努力を」

タイ首相 Mr. Abhisit Vejjajiva
「共通で、しかし差のある責任が国々にはあります。1,000年の発展のゴールのために、飢餓と貧困を解決する必要があります。わが国は米を始めとする食料の輸出国です。このままでは、世界の人口の食料セキュリティを実現できない可能性があります。排出削減、森林保護、我々の努力だけでは、気候変動に戦って行くことははできません。わが国は、国際的協調に積極的に関わっています。歴史的な責任が少ないにも係わらず、我々は、自らの責任を果たそうとしているのです。我々の努力には、先進国の援助が必要なことは言うまでもありません。2年かけて、ここまで来ました。合意に、ここで、到達しましょう。我々にはできるはずです。コペンハーゲンが、惑星を失うきっかけとなった土地として記憶されないように。今年、世界的な恐慌を経験しています。しかし、その危機は、世界の協力により超えられつつあります。そのレッスンを活かしましょう。こどもたちのために、未来のために」

モーリシャス首相 Mr. Navinchandra Ramgoolam
「気候変動は、ほぼ富める国により生み出され、ほぼ、貧しい国を襲っています。イギリス首相の資金援助の提案を歓迎します。しかしその少なくとも 10% は小さな島々のために使ってください。火星探査機の映像を見ましたか?地球と火星を比べてください。火星は、荒れた砂漠の星だ。だが、火星にも水があったと言われています。だから、火星は、私たちの未来なのかも知れませんよ。再生可能エネルギーに向かいましょう。化石燃料に代わる燃料を我々は作れるかも知れない。それには技術が必要です。わが国には自然資源がありません。国民の創造力に掛かっています。しかし我々の努力の可能性は、支援が得られなければ、限られています。ゴールに向かって、一緒に努力しましょう。化石燃料への依存を止めましょう。2012年にわが国で国際会議を開きます。わが国に、自然資源のない、国民だけが資源の、小さな、わが国に、化石燃料への依存をやめられるなら、他の国にできないわけがない。将来の人類の文明を、リエンジニアリングしましょう」

マレーシア首相 Mr. Dato’ Sri Mohd. Najib Tun Abdul Razak
「気候変動は、誇張ではありません。最近の調査では、8000億ドル以上の資金が、年間、適応のために必要とされるといいます。ですから、現在提示されている額は、非常に少ない。ビジョンを共有する必要があります。わが国は 2050年までに 50% 削減します」しかし途上国の発展が難しくなる。ですから先進国は、100%を超える削減を行うべきです。マイナス排出です。それにより、途上国に発展の機会をもたらすことができます。片手で 1ドルを渡し、もう一方の手で 10ドルを奪うような真似はやめてください」

イスラエル大統領 Mr. Shimon Peres
「よりよい未来のための綺麗な惑星の実現のためにここに来ました。気候は国境を越えます。政治的な問題は、環境的な協調の障害となってはなりません。水が消えつつあり、森林が汚染されています。新しい技術は 75% の水を再利用可能にします。水をあまり必要としない新しい植物種を作ったり、海水から真水を作る技術を開発しています。2020年までに 20% の排出削減を行います。平和への貢献を、拡張して行く必要があります。科学的・技術的にイスラエルは貢献します。この世界を綺麗で、健康的に。私はこの中で最も若い人ではなく、逆かも知れません。コペンハーゲンは期待を作り出しています。民主的な国々ついて、解決の近道は、おそらく、妥協することです。バランスを見ましょう。人類に、幸福をもたらしましょう」

ナミビア首相 Mr. Nahas Angula
「わが国は気候変動のインパクトに脆弱です。観光資源としての国土に依存しています。生産システムを保護する必要があります。我々は気候変動に対してほとんど関与していないに関わらず大きな影響を受けています。症状よりも問題の根本的な原因を見ましょう。洪水が毎年起きています。インフラストラクチャの整備が必要とされています。国際的な協調パートナーによる確約された資金援助と技術支援を欲しています。災害により貧者が生まれるのを阻止するブログラムの実行が必要です」

モンゴル大統領 Mr. Tsakhia Elbegdorj
「海面レベル上昇、気候変動の様々な例が起きています。四季が分からなくなってきています。気候変動は、生活様式を変え、自然との調和を乱しています。気候変動は、気候による虐殺になろうとしています。この問題を共に解決したい。わが国は最も人口密度の低い国であり、広大な土地による自然エネルギー活用が期待できます。科学の警告をよく聞きましょう。透明で明確な資金援助の仕組みを。新しい秩序を。国連の新しいミッションを遂行しましょう」

グヤナ大統領 Mr. Bharrat Jagdeo
「他の人にこの問題を解決してもらうのは楽です。失敗したら非難すればいい。しかし、そういうわけにはいきません。COP 外での議論によりテキストが出されるのは混乱のもとです。ここに来た理由を思い出しましょう。修正を後延ばしにできるような文書のように、私たちの未来を扱ってはいけません。コミットメントを、6ヶ月以内に最終化しましょう。ヨーロッパや日本による資金援助の決断を歓迎します。しかし、十分ではない。長期的な合意とコミットが必要です」

ブルキナファソ大統領 Mr. Blaise Compaore
「バリで始まった 2年間の困難な交渉を通して、アフリカをはじめ、様々な国々の努力が実りつつあります。激しい気候、強風、干ばつ、2009年の9月にはひどい洪水がありました。暗い、気候上の未来の不安をかかえた我々には、気候の正義を貫く正当性があります。2020年までに 40% の削減、そして 1.5 以下の気温上昇をゴールとして提案します。台湾はこの試みに参加するべきでしょう。コンゴの森林は保護されなければなりません。サヴァンナの維持もです。この気候変動は持続可能な開発へと向かう機会です。すべての国々が参加すべきです。わが国も様々なパートナーシップによる努力を続けています。NAPAS を含めて。京都議定書の第2コミットメント期間を。コペンハーゲンは失敗してはいけません。歴史的責任のある工業国に訴えたい」

イギリス首相 Mr. Gordon Brown
「環境に関する最も大きな国際会議で、最も高い目標を掲げるために来ました。富める者と貧しい者が戦うのではなく、協調するのです。科学はごまかせません。極端な気候は、新たな貧者を生みます。ハリケーン、干ばつ、台風、洪水。科学により情報を得、インスパイヤされて、ここに来ました。すべての国が、他の国の未来を犠牲にするのではなく、互いのために共通の未来を作るのです。政治の役目は、障害を乗り越えることです。首長の役割は理想を追求すること。価値ある森林を失わないように。1,000年の開発ゴールに向けて。銀行から資金を得られれば、地球を救うことができます。コミットメントは、法的拘束力のある道具となります。智恵のある発展をしましょう。我々にデモンストレートさせてください。一緒に成し遂げられることは大きい。次の世代に、祝福されるのか、非難されるのか。我々のすべてのこどもたちにとって、この惑星の未来ほど、価値あるものはありません」

ガボン大統領 Mr. Ali Bongo Ondimba
「産業革命の始まりには、この工業化の道が、こんな未来を用意しているとは誰も想像できませんでした。人類全体の野心的な決断のときです。人類の 5/6 以上が気候変動による被害に苦しんでいます。人間的でない生活を暮らさなければならないような状況を回避したい。これは、一緒に働くという意志の問題だと思います。競争から協調への変化は、どうすれば起こせるのか。みんなが戦う必要があります。地球規模の責任を。なぜなら、我々は運命を共にしているからです。ヨーロッパは、この問題の解決に向けて世界に働きかけるために先導的な役割を果たしました。しかし、実際の行動はまだまだ不十分です。消えつつある島々を救うためには緊急の対策が必要です。経済対策などでは無くです。わが国のような国がコミットしているのに、他の国がコミットできないなどということは理解に苦しみます。コストがかかる?今、対策しなければ、20年後には、もっと大きなコストがかかるのですよ。気候変動は、オプションではありません。立ち向かわなければならない」

キリバチ大統領 Mr. Anote Tong
「我々を襲う脅威の真の意味を考えてください。 消極的な意見を聞くこともあります。しかし、この2日間での我々の行動がすべてを決めます。生存のために決断しましょう。気候変動の科学は明確です。時間は残されていません。今、行動しなければなりません。科学と良心に基づき行動しましょう」

メキシコ大統領 Mr. Felipe Calderón Hinojosa
「私たちは世界の兄弟です。コペンハーゲンは、気候変動への戦いの新しい時代を切り開くでしょう。それは、人類にとっての新しい時代でもあります。具体的で野心的な合意に向けて努力しましょう。率直に申し上げましょう。ここで議論されてきたことは、途上国と先進国との間の摩擦であるという解釈があります。そうではないということを申し上げたい。富める者と貧しい者を両方含む人類と、自然との間のギャップを埋めることなのです。生存のためにです。気候変動への戦いは、すべての先進国と途上国が参加すべきものなのです。メキシコは途上国だと思います。世界の人類の半数以上は貧しい者たちです。この環境への挑戦は地球規模の挑戦であり、全員が参加して継続していくべきものであります。わが国は 2020年までに 30% の温室効果ガスの削減を約束しています。2 以下の気温上昇に抑えましょう。途上国への経済的刺激を。国際的な協力により、グリーン基金を創設します。最も重要なのは、この資源へのアクセスは、結果ベースで行われるべきだということです。炭素換算の削減重量等によってです。メキシコは COP16 をホストします。コペンハーゲンは、そこに至る道を開拓するものです。ここでの合意を公式なものにするのがメキシコで開催される COP16 です」

(最終弾に続く)

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