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2009年11月23日 (月)

日本ではなぜ欧州ほどBIO(有機)食品が普及しない?

欧州では、有機作物由来の製品はBIO(ビオ)とかエコの製品と呼ばれますが、認証マークがBIOなので、ここではBIO製品という言葉に統一します。

商品に認証マークをつけるためには、EUの法令に則り認証された後も定期的な監査を受けなければなりません。

日本に里帰りしたときに思うのは、専門店ではない一般のスーパーに、BIO製品がベルギーやドイツに比べて極端に少ないこと。私の買い物場所が偏っているのかもしれませんが、イオン系や生協の店舗以外で、有機とか減農薬と名のついた商品は、あまり見たことがありません。

ベルギーの大手スーパーチェーン店2社では、私の知る12年前すでに自社製のBIO製品を100種類以上(今では数百種類かもしれません)扱っていました。すなわち、スーパーそのものが有機農場や牧場を所有しているか、専属契約をしているのです。

当時はBIOのアズキも売っていましたが、最近は見かけなくなってしまいました。その代わり、昨日のエントリに書いたように、ドイツの専門店でより安く(消費税はドイツ19%、ベルギー21%)入手できます。

ドイツでも、5年くらい前から格安スーパーチェーン店のどこでも、BIO製品を買えるようになりました。もちろん、品揃えは専門店やベルギーのスーパーほど豊富ではありませんが、割高感がほとんどないほど、BIO以外の製品の価格に近くなりました。

高くて手が出なかったBIO製品のスーパー進出のおかげで、供給が需要に追いつかなくなっているほどです。

大都市にはBIOレストランも増えていますし、観光地にはBIOホテルもあります。

BIOの離乳食は、ベルギーでもドイツでもすでに10年前には、いろんな店で多種類の製品を簡単に買えました。

それで、ちょっと古い話ですが20045月に、日本のベビーフードのメーカー3社(ピジョンの製品だけフリーダイヤルが載ってなかったのでかけませんでした)に、なぜ有機ベビーフードはないのかを電話で尋ねたことがあります。回答は、以下のとおりでした。

ビーンスターク・スノー㈱→ベビーフード協議会の規定に沿った厳しい基準で残留農薬のチェックをしている。社内規定もある。国の定める基準というのはないと思う。

明治乳業㈱→食品衛生法にある残留農薬基準を守って検査している。特にベビーフードに限った検査はないが、今後食品衛生法の基準を厳しくするという動きがあると聞いている。

キューピー㈱→ベビーフード協議会による残留農薬チェックをしているし、会社内でも厳しくチェックしている。有機・無農薬作物を使うと、原料が手に入らなくなるのではないか。要望としては、上にあげる。

あれから5年・・・日本に有機ベビーフードは登場したでしょうか?

ところで、環境政策に関しては、脱原発以外は決してほめられない農業国ベルギーですが、なぜドイツよりも何年も前から大手スーパーにBIO製品が出回っていたのか、未だに謎です。ベルギーの消費者の環境意識の高さは、とてもドイツには及ばないからです。

環境先進国ドイツでは、3300余りの企業が55000以上のBIO製品を生産しています。1996年以来、有機農業のための2校の専門学校まであります。

ただ、BIO製品といってもぴんからきりまであるので、一般商品と同様、消費者が賢い選択をする必要があります。その際には、「財団法人 商品テスト」や「エコテスト」など、各商品の品質や価格比較の雑誌があるのでとても役立ちます。

さて最後に、ドイツ人環境ジャーナリストAndreas Schlumbergerの著書「環境を救うためにあなたにできる簡単でお金を節約できる50のこと」から、彼の主張を翻訳して紹介しましょう。

誰が考え付いたのか。化学殺虫剤や他の化学物質を使わなかったら「BIOトマト」と名付けることを。実際は単なるトマトにすぎず、それ以上BIOであるわけではないのに。

私たちはなぜ「BIO食品」の存在に慣れてしまったのか。

「化学カリフラワー」や「殺虫剤サラダ菜」を買う人はおそらくいないだろう。しかし、それらはそういう名で呼ばれないだけで、毎日いやになるほど買わされているのだ。

つまり私たちは、市場や食品売り場、スーパーで私たちの消費判断に大きな影響をもたらす、途方もないインチキな商品表示と関わりあわねばならないのだ。

人は、玉ねぎとBIO玉ねぎの選択肢があったら、値段が高いBIOのための出費はやめるかもしれない。

しかし、もし玉ねぎと「化学玉ねぎ」のどちらかを選ばなければならないとしたらどうだろうか?

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