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2008年12月11日 (木)

図書館からの招待状

娘宛に、「5歳になった本の虫さんへ」という手紙が図書館から届きました。ドイツ語圏にある図書館すべての住所と開館時間を書いた紙と、最寄の図書館でサービスパックを受け取ってくださいという、招待状が入っていました。


ちょうど同時期に息子も、「図書館に6回通ってスタンプがいっぱいになったら、素適なプレゼントが当たるくじ引きに参加できるよ」という案内とスタンプカードを、小学校でもらってきました。


ベルギーのドイツ語圏では、5歳と10歳の子どもたちを対象に図書館に招待するキャンペーンを行っているのです。


そういえば最近、「こどもたちがテレビやDVD、コンピュータ・ゲームなどを観すぎるとどのような悪影響があるか」について専門家の講演会とかヴィデオ上映会とか、保護者に参加を呼びかける地元の自治体のプログラムが、周囲のお母さんたちの話題になっていたことを思い出しました。もしかしたら、これらのキャンペーンには関連があるのかもしれません。


それではこの機会にと、早速こどもたちを連れて、ドイツ語圏最大都市の図書館へ。ここだけは、月曜から土曜まで毎日比較的長い時間開いているのです。わが町では、教会内にある図書室だけ、しかも日曜日の礼拝後2時間だけしか利用できません。


通常12歳までは年間利用料が1ユーロ(12歳以上は2.5ユーロ)ですが、招待状とスタンプカードのおかげで、二人とも無料で貸し出しカードを作ってもらえました。一年経ったら、利用料を払って更新しなければなりません。


社会福祉先進国のベルギーの図書館事情ですらこうですから、無料で貸し出しカードを作ってもらえ、開館時間が長く、蔵書も比較にならないほど豊富な日本の図書館のすばらしさ、ありがたみが、いまさらながら身に沁みます。


一方、年間利用料がわずか1ユーロとはいえ、子どもたちの活字離れを防ぐという教育政策の一環として、図書館に招待するプロジェクトという形で市民に税金を還元し、ひいては新しい本を買う余裕がない家庭にとっては福祉政策にもなるわけで、これこそ政治の本来の在り方ではないでしょうか。ちなみに、前述した講演会やヴィデオ上映会も無料だったので、自治体が税金を使って開催したわけですが、このように市民に知ってほしい情報を無料で提供することも、税金の使途がよく見えます。つい、ばらまきしか考えていないどこかの政府に、もっと税金の使い方に頭を使ってほしいと思ってしまいました。


さて、図書館に戻りますが、まずは娘への手紙に入っていた「わたし○○は、△△の図書館で、サービスパックを受け取りました」という紙と引き換えに、サービスパックをもらいました。中には、「本の虫(芋虫のようなキャラクター)」の塗り絵、「本の虫」の絵のついた身長を測る長~い紙、図書館の案内、2軒の書店で使える2.5ユーロの図書券が入っていました。


身長を測る紙には、アルファベットが書いてあるのですが、5つには色がついていません。その5つのアルファベットのシールを、毎回図書館に行くたびに一つずつもらえるようになっているのです。


娘が初めて図書館で借りたのは、ミッフィーちゃんの絵のついた透明なリュックサックです。子ども用の図書室には、リュックサックや布袋がいくつか掛かっており「中身を出さずに袋ごと借りてください」とあり、娘は二つあったミッフィーちゃんのリュックのうち赤いほうを借りました。中には、子ども用の料理の絵本が三冊と木べらとエプロンと鍋つかみが入っていました。今度の週末は、これらを使ってなにか料理に挑戦しなくては!


息子は、学校で「点子ちゃんとアントン」の本を読み、クラスで劇をし、4年から6年生まではドイツの劇場まで「点子ちゃんとアントン」の芝居を観劇にいったので、すっかりエーリッヒ・ケストナーに魅せられ、「飛ぶ教室」を借りました。


また、この図書館ではDVDや音楽CDも有料(1.25ユーロ)で借りられるので、子ども用の図書室には子ども用DVDの目録がありました。少なくとも50はあるDVDの中から息子が選んだ一枚はなんと「蛍の墓」(「となりのトトロ」は持っているので)でした!


私は、ずっと観たいと思いつつ機会がなく、しかも独仏以外に日本語もあったので、子どもたちより喜んで観ました。ところが、娘にとってはちょっと刺激が強すぎたようで「怖い」とか「かわいそう」を連発してずっとぐずっており、私が途中で涙が止まらなくなったとき「ママが泣くからもうDVDを止めてちょうだい!」と泣き叫ぶ有様で、「6歳以上」と書いてあるのに、5歳で見せたのはまずかったかしら?とちょっと後悔しました。息子は感受性が相当強い性質なのに、夏休みに日本の小学校で平和教育として戦争についての授業を受けたせいか、冷静に見ていたのは意外でした。


欧州の図書館でジブリのDVDを借りられるなんて、ジブリファンとしては、こんな幸せなことはありません♫

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