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2008年11月11日 (火)

米大統領選挙報道を振り返って

熱狂(?)が続いたドイツのテレビやラジオ(私が視聴するのは公共放送のみですが)でも、やっとオバマ報道が少しずつ下火になってきたようです。


それでも、きのうの公共ラジオの世界各国の新聞の社説を紹介する番組では、まだオバマがテーマでした。残念ながらどこの国の新聞かを聞きそびれたのですが、「来年の1月まで待つのは時間がもったいない」という論調もあり、世界中でオバマ大統領への期待の大きさがうかがえます。


一方、ドイツの識者からは、あまりに過剰な期待(ドイツの世論調査では、オバマ支持が3分の2以上とも8割以上とも言われていました)に対する警告の声が多く聞かれました。なにしろ、ブッシュの置き土産はあまりにも多すぎるのですから。


これまでは、戦争にしろ温室効果ガス削減にしろ、うまくいかない問題はすべてブッシュのせいにできたが、これからはもっと交渉が難しくなるだろう、というEUからの声もあります。


オバマが家族揃って世界中のメディアに登場した場面に対しては、「あんな年端もいかない子どもたちを自分の選挙に巻き込んで・・・」という意見に対し、「アメリカとはそういう社会なのだという見方をしなければ・・・」などと、ラジオを聴いていて、つくづくドイツ人は議論が好きだなと思いました。また、テレビでも政治討論番組やトークショウが多いのなんの・・・アメリカ在住の女優が、子供の学校でも投票をして120名中110名がオバマ支持だったと話していました。


アメリカ発の報道として、マイミクの在米ジャーナリスト飯塚真紀子さんが、週刊現代11月15日号に「“オバマ大統領”は新アメリカ創世の“神様”である」という記事を書かれているので、ご覧ください。この記事には、「金融危機がオバマを大きく後押しした」とありますが、ドイツ公共第2放送の政治・選挙専門記者も、「金融危機がなければ、オバマの勝利があったかどうか疑問だ」と解説していました。


また、飯塚さんはオバマとマケインの3度目の討論会での両者を大人と子どもに例えていますが、ドイツのニュースでも、「オバマはずっとマケインと聴衆に熱っぽく訴えかけたが、マケインは始終司会者のほうばかりしか見ていなかった」と、繰り返し伝えていました。

 

すでにこの時点から、ドイツのメディアは、オバマのほうが大統領の器であることを強調する傾向にあったので、公共ラジオで「米大統領選の報道は、民主党寄りに偏りすぎていないか」などの自己反省的な番組を流したほどです。


公共第2放送の「外国ジャーナル」という番組では、オバマ次期大統領当選の日、中国や中東諸国の市民の好意的な反応とは対照的に、ロシアの大統領の演説に「オバマ」という名前が一度も出てこなかったという内容が、とても不気味でした。


最後になりましたが、オバマの当選を見届けるようにして逝ってしまわれた筑紫哲也さんのご冥福を心からお祈りいたします。日本で体制を批判できる数少ないジャーナリストの一人として、尊敬していました。

 

筑紫さんとオバマ次期大統領の両者に関心のある方には、日経オンライン ジャーナルの伊東乾さんの記事をお勧めします。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20081110/176733/

 

 

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