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2008年11月21日 (金)

教師のワーク・シェアリング

ベルギーの女性の多くは、いろいろな職業分野で半日とか週の半分というペースで働いています。


小学校の教師も圧倒的に女性が多く、ワーク・シェアリングが増えています。
息子の担任は、たまたま1年から3年まで一人の教師だけだったのですが、隣のクラスでは、出産間近の教師ともう一人が二人で担任したりしていました。今年になって、息子の1年のときの担任は、親御さんの介護のために週に半分の勤務になりました。


今年の息子の担任は、水曜日と隔週の月曜日は休みます。水曜日は、午前中で終わりで、宗教、音楽、スポーツなど専門の教師のいる授業ばかりなので問題はありません。


隔週の月曜日は、学校の臨時教師が担当するそうです。息子のクラスの一生徒の母親は同じ学校の教師ですが、障害児を持っているのでクラスの担任にはならず、臨時教師として、いろんなクラスの担任の都合がつかないときに代理をしています。


小さな自治体の職員として採用される小学校の教師の自由裁量については既に書きましたがhttp://myhome.cururu.jp/nachhaltig/blog/article/21002323885、このようなワーク・シェアリングの点でも学校内で臨機応変に対応しやすいので、地方分権制のメリットは大きいと思います。

 

ところで、今書きながら、日本の小学校の教師をしている同級生の話を思い出しました。

 

彼女は、妊娠中の大きなお腹を抱えて、夕方になっても家に帰らない自分のクラスの子どもを捜して、家に帰るよう説得に出かけたことがあるとか。「担任の先生の言うことならきいてくれるからね」とのこと。親がまず連絡をとるのは、担任教師なのですね。

 

こんな話を聞くと、日本で教師がワーク・シェアリングをすることはよほど難しいだろうと思います。

 

ベルギーでは、昼休みと給食の時間は食堂や屋外で過ごすので、教師ではなく別に世話人が何人かいます。それと同じで、放課後に教師が生徒と関わることもありません。では、前述の同級生の例のような場合は誰が担当するのか疑問です。

 

ともかく、教師でないことだけは確かだと思います。これまでに、わりと親しくなった担任から個人的に頼んで教えてもらわない限りは、担任の連絡先を知ることはありませんでしたから・・・。


 

 

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