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2008年9月20日 (土)

「ペシャワール会」こそ世界の人道支援の手本です!

中村哲医師が設立したペシャワール会(HP:http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/index.html)は、1984年にパキスタンで活動を始め、アフガニスタンにも活動範囲を広げて現地の人々の中に溶け込んだ「自助のための援助」を行ってきました。


そんな地道な長年の活動の中で、8月26日にワーカーの伊藤和也氏が殺害されるという惨事が起こりました。「ペシャワール会報」を読み返していたら、伊藤氏を含めた4名の「2007年度・農業計画報告」が載っており、「現地品種の1.5倍 日本米の収穫に大反響」、「ついに始まった製茶」、「人材の育成を目標として」など、見出しを読んだだけでもどれだけ一生懸命に取り組んでこられたかわかると思います。こんなにも尊い生き方をされながら若くして命を落とされた伊藤氏の無念さを思うと涙が止まりません。


そして、かけがえのないスタッフをこのような形で失われた中村医師のお気持ちを察すると、言葉もありません。今回のことで、現地の日本人スタッフが6名一時帰国しました。また、中村氏の日本での講演予定がしばらく中止されますので、せめて、今回のことが暗示されているような同氏のメッセージと事務局便りの一部を紹介したいと思います。


ペシャワール会報96号(2008年6月25日)
中村哲医師の「自己定着村の創設に向けて」より一部抜粋
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/kaiho/96nakamura.htm
<対日感情の動き>
 日本国内で議論が沸騰した「インド洋での後方支援=給油活動」は、幸いほとんど現地で知られておらず、「最大の民生支援国」であることが政府・反政府を問わず、好感を持って迎えられていた。在日アフガン大使も、日本が(アフガンの国土に)兵力を送らぬことを望むと述べている。このことが私たちにとって大きな安全になっていたのは疑いがない。しかし、六月になって「日本軍(Japanese Troop)派遣検討」の報が伝えられるや、身辺に危機を感ずるようになった。余りに現状を知らぬ軽率な政治的判断だったと言わざるを得ない。日本が兵力を派遣すれば、わがPMS(ペシャワール会医療サービス)は邦人ワーカーの生命を守るために、活動を一時停止する。これまで、少なくともアフガン東部で親日感情をつないできた糸が切れると、自衛隊はもちろん、邦人が攻撃にさらされよう。私たちはアフガン人が「故郷を荒らす日本兵」を攻撃するのを止めることができない。悲しむべきことだが、これが冷厳な現実である。この末期の段階で軍事行動に協力する愚かさの帰結を、身にしみて知ることになろう。


また、6月25日同会誌の「事務局便り」からも一部抜粋します。
 私たちが苦闘を強いられる中、背後から銃を撃つような政策が政府によって打ち出された。アメリカの要請による陸上自衛隊のアフガン派遣案である。
 戦闘部隊であるISAF(=NATO軍)への参加/後方支援は、これまで現地で培われてきた日本への信頼を根底から瓦解させ、活動する日本人の生命を脅かす歴史的愚行であることを強く訴えたい。

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