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2008年8月22日 (金)

空中散布の農薬毒性、メーカーの説明資料に誤記述

「農薬と化学物質過敏症http://myhome.cururu.jp/nachhaltig/blog/article/21002142322」の続編です。

辻さんからのメイルを転載します。賛同される方は、お名前と都道府県名を辻さん宛mtsuji@jcom.home.ne.jpにお送りください。また、このような情報が1人でも多くの方のお目に触れて、農薬散布や企業の情報提供の在り方にも問題意識をもっていただけることを願っています。

なお、このブログではコメントはいたしませんので御了承ください。

<以下転載>

林野庁への松枯れ農薬使用中止に関する要望の賛同団体・個人の皆さま
反農薬東京グループの辻 万千子です。

 去る8月6日に林野庁の森林保護対策室長に要望書を手渡し、回答は9月になってから公開の場で行うということになりました。まだ日程は決まっていません。国会が始まってからになるので中旬以降でしょうか。その際には是非ご出席ください。
 なお、その場で、要望団体の追加を提出しようと思っています。現在、いくつ
かの団体から申し出があります。というわけで、まだ、大丈夫ですので賛同して
もいいという団体がありましたら、是非、ご連絡ください。

 ところで、出雲市での原因究明委員会は激論を重ねているようです。第5回目
の検討委員会で、農薬空中散布反対全国ネットワーク代表で、元大阪大学助教授の植村振作さんが、空散農薬のスミパインMCの住友化学の資料にごまかしがあることを暴露しました。その件に関する新聞記事をお送りします。安全だといって撒いてきた農薬が実は安全ではなかったということで、今後の松枯れ空散に与える影響は大きいと思います。


★NHK 8/20
空中散布の農薬毒性に誤記述
ことし5月出雲市で、農薬を空中散布したあとに1200人余りの市民が目のか
ゆみなどを訴えた問題で、この農薬のメーカーが農薬の販売などに使っている毒性に関する説明資料に誤った記述があることがわかりました。

この問題はことし5月、出雲市が松くい虫を防ぐための農薬を空中散布したあとに、小中学生を中心に1200人余りが目のかゆみや充血などの健康被害を訴えたものです。
これについて、19日開かれた出雲市の調査委員会で農薬の毒性に詳しい元大阪大学助教授の植村振作委員は、農薬メーカーの「住友化学」から委員会に提出された毒性に関する説明資料の記述に虚偽があると指摘しました。
この資料は、今回空中散布された「スミパインMC」という農薬に関して平成9
年に作成されたもので、農薬の成分として「ウサギによる試験で目に対する刺激性はない」と記していました。
ところが、植村委員がこの資料のもとになった住友化学の実験データを確認したところ、「軽度の結膜の充血を認めた」と記されており、資料の記述と食い違っていました。
住友化学は、この資料を農薬を販売する際などに使っており、委員会に出席した住友化学の担当者は、不正確な表現であることを認めたうえで、「なぜこういうミスが起こったのか調べたい」と述べました。

★中国新聞 8/21
散布農薬の説明資料に誤記 '08/8/21
-----------------------------------------------------------------住友化学(東京)が同社の松くい虫防除に使われる農薬「スミパインMC」の
説明資料に「眼に対する刺激性はない」と誤った内容を記載していることが分かった。5月、この農薬が出雲市の空中散布に使われた後、計1200人以上の児童たちが目などの異常を訴えており、同市は農薬との因果関係の有無などを調べている。

 同社によると、説明資料は「技術レポート第三版」で2001年に同社が作製。行
政と代理店に1万部弱配っている。この中で「ウサギを用いた試験結果では、眼や皮膚に対する刺激性はない」と書かれている。しかし、説明資料を作るために使った「日本農薬学会誌」の同社の論文には、ウサギへの点眼で「1時間後にごく軽度の結膜の充血を認めた」となっていた。論文は同社の前身の住友化学工業が1988年にまとめた。 空中散布後に多くの人が異常を訴えた問題を受け、出雲市が19日夜に開いた「健康被害原因調査委員会」で判明した。大阪大大学院元助教授の植村振作委員が技術レポートと学会誌を比較して指摘した。

★読売新聞 8/21
出雲の農薬散布 動物実験で異常確認 住友化学
自治体には「刺激性なし」
 出雲市で5月、農薬の空中散布後に発生した目の痛みやかゆみなどの健康被害で、農薬を製造した住友化学(本社・東京都)が動物実験で目の異常を確認していたのに、自治体などに配布した冊子で「目や皮膚への刺激性はない」としていたことがわかった。

 農薬は有機リン系の「スミパインMC」。健康被害は、1100人以上の児童
・生徒らが目の異常などを訴えた。

 住友化学などによると、同社が1981年に農林水産省に提出した農薬の登録申請の資料では、ウサギの目に成分を点眼する刺激性試験で、「軽度の結膜充血が観察された」としていた。しかし、1999年に同社が作成した、農薬を散布する自治体や事業者への説明資料では、この試験結果を掲載した論文を根拠としながらも、「ウサギを用いた試験結果では、目や皮膚に対する刺激性はない」と記述していた。

 19日夜に出雲市内で開かれた、市の原因調査委員会(委員長=山本広基・島根大副学長)で委員が記述の食い違いを指摘、「安全性の根拠になっていたものが崩れた」とした。住友化学の用貝広幸・アグロ事業部マーケティング部担当部長は取材に対し、「不正確な表現だった」とした。
(2008年8月21日  読売新聞)

★毎日新聞 8/21
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20080821ddlk32040534000c.html
出雲の農薬空散:メーカーの説明資料、「刺激性ない」と誤記述 調査委が指摘 /島根
 今年5月に出雲市内で行われた農薬空中散布後に健康被害を訴えた児童・生徒らが続出した問題で、この散布農薬「スミパインMC」の製造企業「住友化学」(本社・東京都中央区)が農薬を売り込む際に使用している毒性に関する説明資料に、誤った記述があることが分かった。実験結果では軽度の刺激性が確認されていながら、この資料には「刺激性はない」と記していた。【細川貴代】

 19日に同市役所で開かれた「健康被害原因調査委員会」の5回目の会合で、元大阪大大学院助教授の植村振作委員が指摘した。

 住友化学が同委員会へ資料として提出した技術レポートでは、散布農薬の有効成分のスミチオンに関してウサギを用いた毒性実験の結果として、「目や皮膚に対する刺激性はない」と記述していた。

 しかし、植村委員の集めた資料では、同社が81年に行った同様の実験結果として「1時間後に軽度の結膜充血が6例中3例に観察されたが、48時間後までには消失した」などと、軽度ながらも一時は刺激性が確認されたとしている。

 住友化学によると、委員会へ提出された技術レポートは、同社が行政や使用機関へ農薬を売り込む際の資料として使われているという。同社の用具広幸・クロップ営業企画担当部長は「確かに記述が不正確であるのは事実。過去の資料をさかのぼって確認したい」と話している。

毎日新聞 2008年8月21日 地方版
http://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/indpes10.htm

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