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2008年3月 9日 (日)

桜と定期券と地球温暖化

久しぶりにケルンの友人たちに会いに出掛けると、日本文化会館の建物の周りは桜がほぼ満開でした。「3月上旬なのに、雛祭りの桃の花の間違いではないかな~」と思うほど。でも、なんとラッキーなことでしょう。もしかして、先日WDR3のラジオ(1日の日記に書きました)で「さくらさくら」の曲が流れ日本のお花見の解説があったのは、このの開花がきっかけかもと、勝手に解釈してしまいました。WDRのスタジオは、ケルンにあるのです

 

さて、久しぶりに会った友人の一人はケルン郊外のの教師になったので一年間有効の定期券をもっており、おかげで私は無料で路面に乗ることができました。彼女の定期券は職場の往復だけでなく、ケルン市内の全域に有効で、しかも金曜日の17時から日曜日までは誰か一人同乗させることができるのです。切符を買う手間が省け、ずっとおしゃべりしながらを乗り継ぎながら週末いっぱい買い物や食事にでかけられるなんて、なんとありがたい定期券でしょう

 

以前、の試合やコンサートなどの入場券で公共交通機関を利用できることは書きましたし、かなり前からそうでしたが、このパートナー無料の定期券のことは、初めて知りました。

 

公共交通機関が発達しているドイツの都市ではどこでも、例えば5人まで24時間使える一日券が大人の最低料金の5倍以下の値段で、しかも街中の駐車場の料金をとても高く設定するといった具合に、マイを街中に乗り入れないように工夫しています。おかげで、商店街のまわりは歩行者天国が多くにぎわっています。

 

こんな便利な入場券や定期券、乗車券などがあるのは、ドイツの温暖化防止(ドイツでは気候保護といいます)政策の一環なのです。

 

ドイツに限らず、EU全体で温室効果ガスの削減に力を入れていますから、ドイツの周りの国々にも、同じような便利な乗車券があります。

 

残念ながら、日本政府は京都議定書の目標達成ができないから税金を投入して排出権を購入せざるを得なくなる可能性が強いそうです(情報源は河野太郎議員のメルマガ「ごまめの歯ぎしり」)。

 

数年前に日本のある地方新聞に欧州の地球温暖化政策の記事を書きましたが、日本の施策は社会全体の変革を視野に入れておらず、省庁間の争いは相変わらずであまりにも小手先ばかりのため、とても効果は期待できません。

 

私が知る範囲だけで、ドイツでもベルギーでも再生可能エネルギーへの転換や建物の断熱性向上のために、個人レベルでも国から補助金を受けるとか税制上の優遇を受けられるとか、いろいろな方面から温暖化防止政策を進めています。

 

この話題になるときりがなくなるので、今回はこの辺で。

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