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2008年3月19日 (水)

小学校間格差?!

人口1万人の自治体の中に、3つの町(村かも)があって、それぞれに幼稚園と小学校がありますが、中学校はどこにもないので、ドイツ語圏の首都まで通わねばなりません。小学校は3校とも1学年1~2クラスと小規模ですが、ベルギーでは各校の自由裁量に任されている部分が相当多いらしく、すべて公立なのにかなり違いがあります。


娘が3歳になるまで通っていた育児サークルは一か所しかなかったので、この3つの町を比較するのに格好の情報源でした。乳幼児を連れた母親たちが、週一回集まって朝食をとりながらおしゃべりしたり、子どもたちを遊ばせたりするのですが、話題はおのずと幼稚園、小学校のテーマが多くなります。


A町に住んでいるのに、B町の幼稚園に行かせたいというGさん曰く:
「A町の小学校は、B町やC町の小学校では行動面とか学業面でついていけない子達が転校していくくらいで、全然厳しくないんですって(おちこぼれの受け皿という印象)。B町は、C町よりもカリキュラムとかしっかり保護者に配ってもらえるし、規律正しい生活をさせるそうよ(そういえば、息子は一度も時間割をもらってきたことがない・・・)。幼稚園の友達と別れさせるのはかわいそうだから、B町の小学校に入れるには幼稚園からB町にいかせなきゃね」(えーっ、しまった!距離的にあまり変わらないのだから、B町の小学校に行かせるべきだったかしら・・・と、ちょっと後悔。でも、先生や級友の当たり外れもあるし、もし校長が途中で変わったら方針も変わるし、と我が身に言い聞かせあきらめました)。

 


A町に住むドイツ人の友人とは、彼女の娘が息子と同じ3年生なので、よくA町とC町の授業の比較などをします。「えっ、もう二桁の掛け算習ってるの?うちはまだ2年のおさらいみたいなことばかり」とか「フランス語の授業が週3回もあるのに、私は8歳ですっていまだにフランス語で言えないのよ(どうも、日本の英語の授業みたいに実践向きではなさそう)」etc. 2学期の成績表も、もう1週間も前にもらったというし(こちらはまだ)、成績表は親か親子に必ず面談で渡すというし(こちらは、成績をもらったあと、希望者だけに面談)。なんだか、A町のほうが良く思えたりして・・・(なんと移り気な母親)。

 


実際、C町の小学校のすぐ近くに住んでいるのにわざわざA町まで送り迎えをしている親も数人おり、とにかくそれぞれに評価はまちまちです。でもどこでも自由に選べるところは、さすがに社会福祉国家ベルギーですね~。もちろん例外はありますが、それは次回に。

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