無料ブログはココログ

« 宿題 | トップページ | ベルギーの給食 »

2008年2月24日 (日)

ケルンのサッカー観戦珍道中

息子と夫は、数週間前にFCケルンのクラブで22日の試合のチケットを買って楽しみにしてきました。FCケルンには、かつて日本人の奥寺選手がプレイをしたことがありますが、今は2次リーグの3位で、このまま3位以内で頑張れば、一次リーグに昇格できます。対戦相手は、1860ミュンヘン。1860年に結成されたと聞いて、そんなに古いの~とびっくり。

 

ところが、当日夫が熱を出して寝込んでしまい、息子のサッカー友達の親たちに代理で行かないかと尋ねたのですが、あまり突然のことだし、15時半ごろ子どもを学校に迎えに行ったその足で出発しなければ間に合わないので、代わりは見つかりませんでした。前回、ドルトムントでの試合を自分の病気で断念した息子は半べそで、結局私が夫の代わりに息子に付き合うはめになりました。

 

正直言って、相手が1次リーグトップのミュンヘンならまだケルンまで足を運ぶ気にもなったけれど、どちらのチームにも知ってる選手もいないし・・・と気が乗らぬまま、息子の初観戦に付き合うことになりました。私にとっては2回目ですが、初めての時は、ドイツが世界選手権で優勝したときのゴールキーパというお目当てがいたので、彼を見るために行ったのです。

 

FCケルンのスタジアムまでは普通ならで45分くらいですが、観戦のために車で行ったらおそらく試合中にたどり着くことなどできないので、公共交通機関を使います。試合の入場券は、試合開始時間18時の4時間前から翌日の午前3時まで、公共交通機関の乗車券も兼ねます。ドイツでは、オペラや音楽コンサートなどの入場券も同様なので、渋滞や駐車場確保に頭を痛めなくて済むのが助かります。

 

まずは、駅前に無料の駐車場P&R(パーク&ライド)がある駅まで車で15分。ここから2駅分の切符さえ買えば、あとは試合の入場券でOK. 2階建てのローカル線に乗り30分余りでケルン中央駅に到着。で2駅目で路面電車に乗り換えます。ここからは、スタジアム行きの臨時電車が出ており、これに乗って終点まで。案の定、路面電車の脇の道路は長ーい渋滞でした。電車の中には、ミュンヘンのファンのグループが乗っており、ずっと応援歌(たぶん)を歌っていました。マフラーや帽子の色が、ケルンのファンは赤と白、ミュンヘンのファンは紺と水色なので、一目でわかります。

 

電車を降りてスタジアムまでは広い草地を5分くらい歩かねばなりません。入り口では若い女性が数人いて、「かばんの中を見せてください。飲み物は、後ろのごみコンテナに捨ててください!」 そんな~、せっかく魔法瓶に熱いお茶をいれてきたのに!リュックを開けて魔法瓶を見せると、「ペットボトルじゃないの?じゃ、急いで隠して。でも中で絶対に飲まないでね。飲みたくなったらトイレに行って」。理解のある女性で良かった・・・。でも、空港じゃあるまいし、飲み物の持ち込み禁止なんて。試合が始まってなかったらゆっくり理由を聞きたかったけど、残念。試合中は、プラスチック製のジョッキしか見かけませんでした(ドイツでは、もちろん使い捨てではありませんよ)。

 

観客席を見渡すと、片方のゴールの後方4分の1くらいだけが紺と青の色で、他はほとんど赤と白ばかり。試合は残念ながらあまり盛り上がらず、0対0の引き分け。開始後30分余りでケルンのキャプテンがレッドカードで退場したあと、両チームともチャンスはたくさんあったのにゴールできず。それでも、FCケルンの観客動員力はいつもすごいらしく、この日の観客は4万6千人でした。ちなみに、ケルン市の人口は100万人余りです。

 

子どもは大人の半額ですが、幼稚園生は大人の膝に座らせれば無料で、入場する前に膝用チケットをもらえばOK。4歳の娘は、チケットを買ったときは「一緒に行く」と言っておきながら、当日は「やっぱり寒いから行かない」。無料の膝用チケットの存在は助かりました。それから、感心したのは車椅子専用の観戦場所があって、かなり多くの車椅子の観客がいたことです。彼らは、超満員の路面電車にも乗っていました。電車とホームに段差がないのです

 

終了5分前くらいから、帰る人がぞろぞろいました。そう、私たちも早目に出ればよかったのに、息子が終了の笛がなるまで出ないと粘ったので、人の波に押され、身動きできなくなってしまいました。路面電車も、何台かやりすごしてやっと乗れたものの、140cmの息子と160cmの私は超満員の電車の人混みに埋もれてしまい、もがきにもがいてなんとか顔を上げてやっと息ができました。周りのおじさんたちから「やーっと息がつけたね~」と同情の声が出たくらいです。それで、「日本の通勤ラッシュなんて、毎朝こうよ」と言ったら、「日本に行ったことなんかないから、ここしかこんなことないと思ってたよな~」という返事。私もかつては東京の超満員の地下鉄で何年も通勤してたのに、大柄なドイツ人に押されたせいか、車内の構造の違いのせいもあってか、こんな苦しい思いをしたのは初めてでした。ケルンにも住んでいたことがありますが、通勤ラッシュ時に座れない人が多くいても、立っているスペースはゆったりあったものです。まあ、観戦の帰りの電車の込み方など、日本の通勤電車に似ていましたが、ドイツでは例外中の例外でしょうね。

 

電車の中でも、興奮したファンたちの試合の分析のような会話が多く、乗り換えの地下鉄の駅では、息子が「ママ、『ケルンのクソ野郎!』って怒鳴ってる声がするよ。きっと、あの人たちはミュンヘン1860のファンだね」。

帰りのローカル線は、5分遅れの行きよりひどくて13分遅れの発車。せっかく余裕をみて急いで中央駅まで辿り着いたのに、「こんなに待たされるんだったら途中で持ち帰りのお寿司を買ってくればよかったね~」。わざわざベルギーの田舎から日本食レストランや寿司バーなどが何件もある大都市ケルンに出掛けてきたのに残念でした。それにしてもドイツでは、定刻どおりに発車する列車などどれだけあるのかしらと思うくらい遅れます。特急でもローカル線でもほとんど定刻で発車する日本の列車が懐しいな~。でも、そのためだけに無理はしないでくださいね。

 

帰宅して、ドイツのスポーツニュースを見て、「今日の試合の選手たちって、こんな顔をしてたのね・・・」。ともかく、初めての観戦の息子の夢は果たせたし、彼自身が満足できたのが一番!でも、今度観戦しに行くとしたら日本対ドイツとか、欧州選手権の決勝とかじゃないといやだな~

 

 

 

 

 

 

 

« 宿題 | トップページ | ベルギーの給食 »

サッカー」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。